開催の趣旨

    交通の繁盛を再生する歴史的背景と重要性

園部は、かつて口丹波地域の政治・経済・文化の中心地として栄え、丹波国を支え各時代の権力者からも重視されるなど重要な役割を果たしてきました。南丹地域は、山陰街道、山陰古道、篠山街道など各方面を結ぶ街道が行き交う地域でもあり、交通の要所として発展し、多くの人や物資が行き交いました。江戸時代には城下町としての整備がなされ、園部川の豊富な水量で水運に利用され、年貢米などを積んだ船がくだって来きては大橋の上流で陸揚げされました。園部藩領の園部は、当時の町名を残す宮町、上本町、本町、若松町、新町で、そこでのにぎわいは「人」、「物」、「情報」の交流拠点としてずっと栄えてきたのであります。このように園部の歴史と沿革は、園部川と丹波街道と町のにぎわいとともに存在してきました。
しかし、南丹市の中心市街地となった園部の今はどうでしょう。「かつてのにぎわいのまちが段々と元気がなくなってきた」と市民を寂しがらせています。町通りはうら寂しく、商店はシャッターを閉ざしているのも数多く見受けられます。
我々のメンバーのみならず市民は、ふるさと園部に限りない愛着と誇りを持ち、歴史を営々と培ってきた先人たちへ敬愛の念を抱いています。
今回の「そのべ軽トラ市」は、この確かな歴史を今に受け継ぎ、往時と同じ交通路の路上にこだわり、今の時代の新たな意気込みを注ぎたい強い信念から発案いたしました。渾身の力で新たなにぎわいづくりにまい進する所存でございます。

    南丹市の総合振興計画に盛り込まれたまちづくりに活かす理念

南丹市が平成20年3月に策定した「総合振興計画」のめざす町とは、〈まちづくりのテーマ〉は、「みんなの笑顔元気を合わせ誇りときずなで未来を創る」であり〈将来の南丹市のイメージ〉は、「森・里・街がきらめくふるさと南丹市」であります。
その「基本構想」の4つのくくりの中で、特にきずなと交流のネットワーク構想については、交通アクセスの利便性を高め、地域交通ネットワークを整備し、人がつどい、行き交うまちづくりを構築することが述べられています。その実現には、市民参画を促し自助、共助、公助のバランスを重視した地域経営体質の確立や、新たな環境変化に適切に対応する質の高い行政サービス等を、それぞれの協働によるまちづくりが基盤となっています。
また、その基本構想の具現化する基本計画が設定されています。関連する主たる計画は、人・物・情報を高度につなげることにあります。交通アクセスの利便性やにぎわいの市街地をつくることがその中に盛り込まれています。
園部の市街地を中心とした地域を「都市拠点」とし、市街地整備によってサービスの集積を図り、京都縦貫自動車道、国道9号、162号、372号、477号の広域幹線とJR山陰線が「広域交流軸」と位置付け、この全体が「にぎわいの市街地ゾーン」として将来のまちのすがたと設定されています。
そのべ軽トラ市の開催は、これらの南丹市の総合振興計画の考え方にも合致した、地域密着型のにぎわいの創出の一つであると考えています。南丹市の認知度の向上、市民交流・癒しの場、丹波地方としての歴史・文化・交通の中心であるとの原点回帰、市座に丹波産品を集め市民の心の交流、4町合併した南丹市の経済・文化の交流の拠点、中心市街地となる園部ににぎわいの広場、等々をもたらすことのできるものと信じています。

    南丹市中心市街地活性化推進委員会が掲げる『にぎわいの創出ビジョン』実現に向けての協働

平成23年4月に南丹市中心市街地活性化委員会が設置され、その基本理念として「にぎわい創出ビジョン」を策定しました。これは市民、事業者、行政が一体となって中心市街地に対する市内外からの認知度を高めると同時に、商工会はじめ市民や事業者と協力して、既存事業主の意識改革のきっかけとし、また繁盛店舗・魅力店舗の開発にもつなげるものであります。
「もてなし街、もてる街」をコンセプトに①中央にぎわい拠点の創設、②街中にぎわい施設の開発、③大型定番イベント(市座)の実施、④まちなか意識改革の実践、⑤業態転換・起業支援、⑥まちなか活用・町家再生、⑦地域コミュニティづくり、⑧名所づくり、まつりごと等々をにぎわいづくりのポイントとしてこのビジョンがスタートしました。ここで③の大型定番イベント(市座)の開催は、このビジョンの実現のための中心的課題となっています。各地から人やモノをまちなかに集め、市座を開くことにより、市民の心を結集した南丹市の「にぎわい創出」の原動力となるものであります。 また、京都府から商店街の活性化を推進するために、商店街団体等が自らの強みを生かし、地域住民や観光客等のニーズを踏まえた特色を出す「一商一特推進事業」にも認定され、市民、事業者、行政の一体化の協働体制が確実に図られています。